セルビアのスキー場がAxessシステムでリニューアル
Axessの革新的な製品の導入により、セルビアの3つのスキー場(スタラ・プラニナ、トルニク、コパオニク)が新たに生まれ変わりました。2018年夏に始動した大規模プロジェクトは段階的に進められ、2020年秋に完了となりました。今シーズンは最後にプロジェクトが完了したコパオニクスキー場を含め、3つのスキー場が新たなシステムで国内のウィンタースポーツ愛好家や観光客を迎えています。
3つのスキー場を管理する政府系企業セルビア・スキーリゾート(Skijalista Srbije)は、欧州をはじめとする世界の様々な地域からの誘客を促す魅力的なリゾート作りを目標に掲げ、スキー場のインフラ整備を行っています。 2018年のスタラ・プラニナを皮切りに、2019年はトルニクでもリニューアル作業が進められ、2020年にコパオニクを含む大規模プロジェクトの最終段階が完了しました。
セルビアにおける大規模なスキー場再整備計画は、2018年にスタラ・プラニナスキー場で実施された入場管理システムの更新から始まりました。スキー場名は、セルビア東部とブルガリアの国境に位置するスタラ・プラニナ(バルカン山脈)に由来します。クニャジェヴァツからほど近いこのこぢんまりとしたスキー場を訪れるのはほとんどが地元の人ですが、手付かずの自然と息を呑むような美しさが外部から訪れる観光客をもひきつけてます。
一方、2019年にICカードプリンターAxess SMART PRINTER 600をはじめとする発券システムと、フラップ式入場ゲートAX500 Smart Gates NG Flapなどの入場管理システムを導入したトルニクは、セルビア観光における中心地のひとつです。ここではスキーのほか、夏冬を問わずチュービングも楽しめます。観光地ズラティボールから9キロの地点に位置するトルニクスキー場の輸送能力は、1時間あたり約5,400人です。
さらに、2020年末には3つのスキー場の中で最大規模を誇るコパオニクスキー場のプロジェクトが完了しました。地元の人や観光客が数多く訪れるこのスキー場は、ウィンターシーズンの幕開けを告げる大規模なパーティーでも知られています。パーティーには毎年、バルカン地域の様々なスターが駆けつけ、スキーファンとともにオープンを祝います。今回の再整備プロジェクトでは、リフト券引換機Axess PICK UP BOX 600をはじめとする各種ハードウェアとほぼ全てのソフトウェアのほか、システム全体の中心となり、あらゆるハードやソフトを相互につなぐデータセンターAxess DATACENTERが導入されました。
今回の長期プロジェクトでセルビア・スキーリゾートが管理するスキー場に導入された入場管理ゲートAX500 Smart Gates NG Flapの総台数は、106台にのぼります。Axessのゲートは、開閉メカニズムを個々に調整でき、数百万回におよぶ開閉作業をスムーズに行う耐久性を特長としています。また、スキー場のご要望に応じて、設置方法やアンテナ、読み取り機などを自由に組み合わせることも可能です。さらに、コロナ時代に特に重要な非接触入場を実現し、スキー場スタッフにも来場者にも安心をお届けします。リフト乗り場に設置されたゲートのアンテナが有効なICリフト券を検知すると、近づいて来る来場者をセンサーが検知してゲートの遮断バーが開きます。これにより、来場者は非接触でゲートを通過することができます。通過後は別のセンサーが人の通過完了を検知し、ゲートの遮断バーが閉まる仕組みです。
14台導入されたAxess PICK UP BOX 600は、オンラインで事前購入したリフト券を発券する引換機です。 引き換え方法はいたってシンプル。リフト券購入時に送られてくるQRコードをスキー場内外に設置されたPICK UP BOOX 600の読み取り部分にかざすだけで、購入した1日券や1週間券が一瞬で発券されるため、完全非対面、非接触でリフト券が入手できます。2020-21シーズンには、前売り券販売に向けて首都ベオグラードや複数の大都市で営業するウィンタースポーツ関連の店舗にPICK UP BOX 600が設置され、購入者が事前にシーズン券を受け取ることが可能となりました。
加えて、ICカードプリンターAxess SMART PRINTER 600が32台、ICカードリーダライタAxess SMART PAD 600が5台導入されました。高速印刷が可能なSMART PRINTER 600はスリムな設計で、様々な機能を一台に収めた優れものです。ISO15693とISO14443規格準拠のICカードに対応し、印刷、消去、データの書き込みと読み取りを一回の動作で同時に行います。SMART PAD 600はICチップ内蔵のカードやリストバンドなどに保存されたデータの読み取りと書き込みを行います。コントローラーが内蔵されており、オンラインでも単独でも簡単にICチップの有効性が確認できます。
システムの老朽化が進むセルビアのスキー場では、Axessの入場管理システムの導入がリニューアルに向けた重要なステップとなるでしょう。
ニュース
Axessのプロジェクト、イベント、R&Dやニュースなどの最新情報を世界中からお届けします。
集客アップに効果的なサイドイベントチケットの販路拡大にアクセスが貢献
コンサートやスポーツイベントは見本市の集客アップや新規来場者の獲得に効果的です。アクセスはライプツィヒ・ブックフェアでチケットマスターと、アメリカーナでイベンティムとの連携でイベントの成功を支援しました。
世界最大の屋内スキー場で活躍するアクセスのソリューション
どんなものでも、それを超える大きさのものが存在するのが世の常ですが、このケースばかりはそうではありません。屋内スキー場では世界最大となる輝雪氷雪世界が2024年9月、上海で開業しました。アクセスチャイナがこの野心的なプロジェクトに参画し、ハードウェアおよびソフトウェアの各種ソリューションを提供しました。
アクセス、南アフリカのケープタウンに新たに支社を開設
アクセスは、パートナーのパーキングソリューションプロバイダー、デジグナ(Designa)とともに、世界市場における事業拡大推進の一環として、南アフリカのケープタウンに支社を開設いたしました。これにより、アフリカ大陸全土のお客様に向けて、トップクラスの発券・入退場管理ソリューションおよびよりよいサービスの提供を目指してまいります。