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21.11.2024

集客アップに効果的なサイドイベントチケットの販路拡大にアクセスが貢献

見本市や展示会の集客アップや新規来場者の獲得には、コンサートやスポーツイベントといったサイドイベントが非常に効果的です。アクセスは、ライプツィヒ・ブックフェアやフリードリヒスハーフェンで開催されたウェスタン乗馬の見本市アメリカーナにおいて、チケットマスターやイベンティムといった大手チケット販売会社との連携により成功の一翼を担いました。

さまざまなテクノロジーや他社サービスとの連携が拡大するにつれ、チケット販売も複雑化の一途をたどっています。アクセスはこうした中、さまざまなインターフェースやパートナーとのスムーズな連携を実現するカスタム仕様のソリューションにより、多種多様な要件を満たす自由度の高いシステムを生み出しています。

オープンプラットフォームでどこまでも広がる可能性

「主要なチケット販売プラットフォームと連携するオープンシステムにより、見本市や展示会の運営会社は有料サイドイベントをシームレスに開催できるようになり、展示会や見本市をさらに充実させることが可能になります。さらに、オープンシステムを利用すれば、交通機関や旅行代理店などの外部パートナーとの連携も可能です。こうした連携により会場をさらに効果的に活用することで、集客および売上の両方の増加が見込めます。当社のソフトウェアソリューションはいずれも使い勝手がよく、スムーズな動作でお客様にチケット販売を自由自在に設計していただけます(ビンセント・ホーファー展示会・コンベンションセンター部長)」

ライプツィヒ・メッセとフリードリヒスハーフェン・メッセには、長年にわたってアクセスの入退場管理およびチケット販売システムをご利用いただいています。入口ゲートではチケット確認を担うアクセススマートスキャナー600が、現地のチケット販売窓口ではスマートPOSが活躍中です。フリードリヒスハーフェン・メッセではこれに加え、アクセスのオンラインチケット販売システムであるアクセスビジターチケットショップもご利用いただいています。

オープンインターフェースは現在、スタッフ証の申請、チケット販売、他社サービスの効率的な連携にとってなくてはならないものとなっています。市場の要請にこたえる革新的なソリューションを提供するには、さまざまなプロバイダーとシームレスにやり取りを行うプラットフォームが必要不可欠です。

既存システムの機能拡張

アクセスのインターフェースを導入したライプツィヒ・メッセおよびフリードリヒスハーフェン・メッセは現在、圧倒的ユーザー数を誇る大手チケット販売プラットフォームとの連携により、スムーズなチケット販売を実現しています。イベント中のリアルタイムチケット販売が可能で、来場者数、売上ともに増加が見込めることがこのシステムの一番のメリットです。

フリードリヒスハーフェン・メッセにおけるチケットマスターとの連携

フリードリヒスハーフェン・メッセで2023年9月に初めて開催されたウェスタン乗馬の見本市アメリカーナにおいては、アクセスのインターフェース「TM1」により、チケットマスターで販売されチケットと見本市への入場券の連携が実現しました。このインターフェースにより、チケットマスターで販売されるサイドイベントのチケット情報がアクセスに自動送信されます。

チケットマスターとアクセスシステムが直接やり取りをするため、システム上では来場者がチケットマスターで購入したチケットと見本市運営者が発行する入場券が同様に扱われます。これにより、来場者がそれぞれのチケットを別々に処理する必要がなくなりました。現在、見本市への入場券は引き続きアクセスのチケットショップで販売されており、入場情報はアクセスのデータセンターに保管されます。チケットマスターで購入されたイベントチケットは、アクセスのシステムがローカルまたはデータベース参照により有効性を確認します。

ライプツィヒ・メッセにおけるイベンティム用インターフェース

ライプツィヒ・ブックフェアは2024年、独チケット販売大手イベンティムとの提携によりチケット販売における販路を拡大しました。アクセスはイベンティムとのシステム連携を通じ、イベンティムの子会社Ö-Ticket(オーストリア)およびTicketcorner(スイス)とも連携しました。

ライプツィヒ・メッセでは、外部で販売されたバーコードをアクセスのチケットに自動的に取り込むソリューションが利用されています。アクセスが開発した外部販売チケットの権限を自由に定義するモジュールにより、ライプツィヒ・メッセでは見本市への入場券とコンサートチケットを組み合わせたセット券をたった数クリックで作成できるようになりました。

アクセスが提供する包括的ソリューションの一番のメリットは、1度設定してしまえば販売を自動的に同期できる点です。これにより、来場者はイベント中いつでもチケットが購入できます。

「アクセスの新たなインターフェースにより、ご来場のお客様にスムーズに会場に入場していただけるようになりました。以前は、他社システムで販売されたチケットをお持ちの来場者は人によるチケット確認が必要でしたが、今ではそのようなチケットもアクセスのゲートで確認が可能です。このソリューションにより、会場の自由度とパフォーマンスが増し、さまざまな形式のイベントをさらに効率的に開催できるようになりました。アクセスとの協業により入場管理が最新式になり、すばらしい成果がもたらされたことを喜ばしく思っています(ライプツィヒ・メッセのクリストフ・ワイデマン部長)」

ベルンエキスポにおける公共交通機関乗車券と見本市入場券のセット券

展示会運営を手がけるスイスのベルンエキスポでは、サイドイベント以外のチケット販売でもアクセスのインターフェースをご活用いただいています。スイス連邦鉄道(SBB)とその傘下でスイスにおけるレジャー産業のPRを担うレール・アウェイとの協力により企画された鉄道と見本市のセット券がその一例です。「持続可能性を重視しつつ、同時に来場者体験の向上を図るべく、公共交通機関の乗車券と見本市の入場券を組み合わせたチケットを企画しました。これにより各種手続きが簡素化され、来場者により便利にチケットをご利用いただけます(ベルンエキスポのスヴェン・マッハITアプリケーション部長)」

このソリューションでは、レール・アウェイがアクセスシステムからアクセスの標準インターフェースを経由して見本市入場券のバーコードを取得し、鉄道の乗車券とのクロスセリングを行っています。「設定がうまくいき、システムは中断することなくスムーズに動いています。さらに、システムがもたらす貴重な消費者の隠れた心理に関するデータにより、新たなKPI評価が可能になりました(同)」。アクセスのソリューションにより、見本市への入場手続きも簡素化されました。これに関して、来場者からは好意的な声が多く上がっています。「セット券は大変な好評を博しています。以前のイベントと比較すると、レール・アウェイのセット券は驚異的とも言える伸びを示しており、パーセンテージで言えば2桁増加しました(同)」

アクセスのソリューションは、フリードリヒスハーフェン・メッセ、ライプツィヒ・メッセ、ベルンエキスポに加え、ザルツブルク・メッセセンターのザルツブルク・アリーナおよびドルンビルン・メッセにも導入されています。

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