2018/19年度も過去最高を更新
好調なアメリカ大陸、アジアが20%の伸び、全体で220万ユーロの増収
1998年にザルツブルグで設立され、順調に事業を拡大してきたAxess AG。今年度(2月末決算)の売上高は4,220万ユーロと、過去最高を更新しました。国外市場では、 好調だったアメリカ大陸およびアジアが20%の伸びを示しました。スキー場向UHFアンテナゲートや、ソフトウェアの新規投入により、世界各国で様々なプロジェクトが実施されました。
今回の決算は、グローバル市場でたゆみない成長を示すAxess AGの戦略が正しい方向に向かい、さらなる成功をもたらすことを示した形です。北米では、ロサンゼルスとボストンの両事務所に加え、ユタ州パークシティの販売パートナーを子会社化してAxess Americas. Inc.を設立。増員も下支えし、米国市場は好調でした。Axess RESORT.SOLUTIONSのラインナップ拡充と、新たに開発したUHFアンテナにより、キリントンおよびサイプレスの両スキー場に新たにシステムを導入しました。現在、北米では米国およびカナダで33カ所、南米ではチリとアルゼンチンの4カ所のスキー場にAxessの製品が導入されています。
中国においては、長年のパートナーを子会社化し、Axess (Beijing) Technology Co., LTDを設立、北京と上海に事務所を開設しました。魯能スキー場および骊山スキー場に包括的リゾートソリューションを、崇礼スキー場には共通券を導入しました。なお、崇礼スキー場は2022年冬季オリンピックの会場にも指定されており、Axessにとって最重要プロジェクトの一つです。一方、日本では、星野リゾートトマムおよびカムイスキーリンクスへの導入で北海道市場をさらに開拓、導入箇所は14カ所となりました。
革新的なアクセス管理システム、発券ソリューションおよび各種サービスを5つの事業分野全てに対して提供し続けることにより、Axess AGは成長、雇用、成功を実現してきました。それらを可能にした2018/19年度の重要プロジェクトの一例をご紹介します。
スキー場
キリントン(米国)、サイプレスマウンテン(カナダ)、イェレンナーバーン(ドイツ)、アベトーネ(イタリア)、星野リゾートトマム(日本)、カムイスキーリンクス(日本)、コッロ・カストル(アルゼンチン)、ナルヴィクフェレット(ノルウェー)、アミルソイ(ウズベキスタン)
スタジアム
フォルトゥナ・シッタート(オランダ)、プリスティナ(コソボ)
観光分野
ウルリクスバーネン(ノルウェー)、シャーフベルグバーン(オースリア)、ヴォルフガングゼーシフファート(オーストリア)、ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)
Axess AGは、過去20年間に1,500社あまりのお客様にシステム導入をおこなってきました。導入時からAxessととも歩んでいただいたお客様は、今日では最新のハードウェアとソフトウェアを駆使して、最適化された来場者管理を行っています。ハードウェアサプライヤーだったAxess AGは、それに見合ったソフトウェアを提供することで、来場者管理のプロセスを最適化するパートナーへと進化を遂げました。
今後の発展に関して、Axessの企業理念は、お客様や技術とならんで、従業員を非常に大切にしています。Axessは、ザルツブルグやチロル地方のハイテク部門における雇用を支える面でも重要な役割を果たすようになってきています。ザルツブルク・アニフの本社には、ハードウェアおよびソフトウェアの開発部門のほか、営業、財務、マーケティング部門もおかれており、今後数年はこの体制で業務を進めていく計画です。また、チケットを含む全ての製品はインスブルックの工場で一貫製造しています。「メイド・イン・オーストリア」の品質を世界にお届けするため、オーストリア国内の185人をはじめ、全世界280人の従業員が一丸となり、たゆまぬ努力を重ねています。