スポーツ界最高のスタジアムの1つとされるフォード・フィールドは、アメリカはミシガン州デトロイト市のブッシュストリート2000番地に所在します。ダウンタウンのすばらしいロケーションに位置し、アメリカのランドマークとしても広く知られているこのスタジアムは2002年以降、デトロイト・ライオンズのホームスタジアムとなっています。また、2006年に開催された第40回スーパーボールをはじめとする大規模スポーツイベントには、約80,000人もの観客が押し寄せる人気のスタジアムです。今回のプロジェクトは、大勢の観客数、デトロイト市からの高い期待、そしてスタジアムの規模により、アクセス・アメリカ・イベンツの創業以来、最も刺激的なプロジェクトとなりました。
フォード・フィールドは、シアトル・シーホークス、ニューイングランド・ペイトリオッツ、マイアミ・ドルフィンズ、デンバー・ブロンコス、ピッツバーグ・スティーラーズに続き、アクセスシステムを導入しているNFLスタジアムとしては6か所目となります。2022年シーズンにスタジアム運営者がアクセスのターンスタイルゲートなど各種ハードウェアを複数の試合日に使用する実証実験を行い、その後導入が決定されました。
アクセス・アメリカ・イベンツの社長レニエ・ステーンはプロジェクトに関して次のように述べています。「このプロジェクトにはアクセスから合計6人が参画しました。お客様は入退場管理システムがどうあるべきかクリアなイメージを持っており、協業は容易でした。我々に何が期待されているのかがわかっていましたから、スピーディーかつ安心して製品を供給することができました」
ステーンは、フォード・フィールド側の責任者にとって特に重要だったのは入場スピードと利便性であったとし、次のように続けました。「ファンのほぼ全員がスマートフォンチケットを利用しています。より速いですし、より便利で、チケットを持ち歩く必要がないためです」。完全デジタル化への移行によりファンが享受する恩恵は入場面だけではありません。ダイナミックなデジタルチケットはリアルタイムで更新できるため、チケット所有者にイベントやサービスに関する最新情報を提供することが可能です。
デジタル化により、スタジアム内でのセキュリティーも向上します。デジタルチケットには偽造防止策として暗号化やユニークQRコードなどのセキュリティー措置が施されており、チケット確認の手間が省かれると同時に、エラーの発生も抑えます。また、紙製のチケットを製造する環境負荷を一掃し、環境にやさしいシステムともなっています。