スムーズなイベント体験の実現には、効率的な人流コントロール、入口付近の混雑防止、会期中を通じた確実なチケット確認作業、スムーズな入場、印刷精度の高いバッジ発行といったさまざまな課題への対処が必要です。受付から入場に至るプロセスに時間がかかる従来のシステムでは、しばしばイベント全体に遅れが生じます。会場での待ち時間や混雑は、来場時点からすでに来場者をうんざりさせるものです。受付や入場レーンでの長い行列は来場者に悪印象を与えるだけでなく、イベント運営会社の手腕に疑念を抱かせ、全体的な満足度を低下させます。イベント満足度の向上には最初が肝心です。イベント運営をめぐるさまざまな課題を克服し、来場時からスムーズでプロフェッショナルな体験を提供する方法を多くの業界関係者が模索してきました。
長年にわたり展示会場やコンベンションセンターにゲートを提供してきたアクセスはその知見を活かし、複雑な課題を解決するソリューションの開発に注力してきました。こうして生まれたバッジボックス付きアクセススマートターミナル600は、数多くの導入実績を有するゲートを改良し、新たな時代のニーズに応えるものです。今回の開発にあたっては、ゲートを新たに一から開発するのではなく、数十年にわたる開発経験をベースにしたゲートに、昨今のイベントニーズに対応する新たな機能モジュールを搭載する形を取りました。
ゲートに搭載されているのは、引換QRコードだけでなくNFCチケットにも対応するアクセススイートリーダー600と、ゲート通過時にバッジを発行するアクセスバッジボックス600で、これらが展示会場やコンベンションセンターにおける入場プロセスを一新します。
使いやすさを追求した次世代型チケット読み取り機のアクセススイートリーダー600
ゲートに搭載されたバッジ発行機と、高い機能性が特長の最先端読み取り機により、事前登録による入場プロセスが大幅に向上します。1台で入退場を担う双方向通行ゲートには衛生面の心配を払拭するモーションセンサーが内蔵されており、入場プロセスをスピードアップする非接触通過を実現します。これにより、来場者と運営会社の双方にスムーズで快適な体験をお約束します。
ゲート通過時にバッジを発行するアクセスバッジボックス600の設計が全面的に見直され、業務効率を向上させる有線LAN接続システムに生まれ変わりました。従来のバッジボックスでは、画像の手動アップロードやフォント調整を内蔵プリンターで行っていましたが、インターネット接続システムにより、設定用ウェブアプリケーションからバッジのデザインや管理が可能になりました。結果として、オペレーションの柔軟性が増すとともに、設定時間が大幅に短縮されます。
バッジボックスは正面からの用紙補給が可能で、作業中にほかのゲートの通行を妨げません。用紙が少なくなってくると補給タイミングをお知らせする少量検知センサー内蔵で、用紙切れを防止します。さまざまなフォーマットの用紙を収納できる大容量用紙カセットは、従来モデルから収納容量が約33%増加し、大規模な展示会やコンベンションでも安心です。
考え抜かれた設計と最新のテクノロジーを駆使したバッジボックス付きアクセススマートターミナル600は、大規模イベントの運営レベルを引き上げる優れたイノベーションとして、世界有数の展示会場であるケルンメッセでも採用されています。革新技術と実用設計の融合により大規模イベント運営をめぐる課題への対応力が大幅に強化されたこの入退場ゲートが、来場者体験の向上を図ります。