冬の大舞台
2014年冬季オリンピック大会が開催されたクラスナヤ・ポリャーナは、黒海沿岸のリゾート地、ソチから車でわずか1時間あまりの距離に位置するスキーリゾートです。2009年に開業したこのリゾートは、オリンピックの実施にあたって数千億円を投じた拡張工事が行われました。2014年にこの地域が山岳系競技の会場となって以来、クラスナヤ・ポリャーナは進化を続け、現在では複数の専用ホテルと30キロメートルに及ぶコースを備えた一大ウィンタースポーツリゾートに変貌を遂げました。そして、この地域のレベルの高さは、ゲレンデだけにとどまりません。
アクセスによる最新のリフト乗車管理
クラスナヤ・ポリャーナはデジタル化を推進するため、スキー場のあらゆる管理を一元化して行う独自システムを求めていました。
アクセスロシアでプロジェクトチームを主導したキリル・ブルーニンは次のように述べています。「クラスナヤ・ポリャーナは全てを一括管理できるソフトウェアを求めており、リフト券販売、レンタル、そしてスキー教室を一元管理できるようにする必要がありました。難しかったのは、既存のウェブソリューションに全てを統合することでした。」
プロジェクトの始動からシステムの納品および導入完了までにかかった期間は、わずか3カ月半でした。
スキー場とゲストの双方にメリット
こうしたシステムの導入によるスキー場へのメリットは計り知れません。販売作業や一つ一つの作業項目の策定にかかる労力が大幅に削減されるほか、販売状況をより詳細に把握することが可能になります。さらに、効率化と管理コストの削減効果により、時間に余裕が生じます。
一方、ゲストの利便性向上に関しても、新しいシステムが一役買っています。全てのホテル、レンタルステーションおよび山麓駅に窓口販売システムが導入された結果、リフト券の購入だけでなく、レッスンやレンタルの申し込み窓口も増えました。
環境配慮型カードでスムーズなリフト乗車
オンラインでの事前購入後、現地のピックアップボックスで発行されるリフト券を利用すれば、人と接触することなく新たに導入された34台のスマートゲートを通過してリフトに乗車することができます。リフト券として使われるアクセスバーコードカードオーガニックは環境にやさしい紙製のカードで、使用後は可燃ごみとして廃棄していただけます。アクセスは、デジタルと環境への配慮を同時に実現するシステムでスキー場の運営を支援します。