地理的な位置、大都市からの近さ、整備されたインフラ。蓮花山スキー場は一見、近年国際的なスキー場としての地位を獲得した中国の他のスキー場とほとんど変わりがないように思えるかもしれません。しかし、もう少し詳しく見てみると、他のスキー場とは違った蓮花山スキー場ならではの特長が浮かび上がってきます。2004年に開業したこのスキー場は、初期段階からキッカー、レール、ハーフパイプなどのすばらしいアイテムが設置されているほか、アジア冬季競技大会、FISフリースタイルスキーワールドカップ(エアリアル)、各種スノーボードイベントなどの開催地ともなっています。
蓮花山スキー場
長春の都市部から約30km、国際空港から約20kmに位置する蓮花山スキー場は、13のコースとフリースキーの競技場のほか、サービスホール2か所、アスリートセンター1か所、貸別荘10棟、計350人を収容する複数のホテルが設置されています。今回、エリア内の各事業の一本化に向けて新たに導入されたアクセスのシステムにより、ゲストへのサービス品質が向上するとともに、別々に行われていた各事業分野の管理が一元化されました。
オールインワンのアクセスリゾートソリューション
スピーディーかつ安全にストレスなく一日をスタートしていただくのに欠かせないのがAX500アクセススマートゲート次世代です。冬のスキー用には、ICリフト券をウェアに入れたままハンズフリーで通過できるアンテナ付きモデルが採用されています。一方、夏のアクティビティ用には、ゲートに取り付けられた読み取り機「アクセススマートスキャナー600」がオンラインまたは窓口で購入したQRチケットの検札を行います。ゲートはスマートフォン表示またはプリントアウトチケットに対応しており、かざすだけでスムーズに通過できます。
一方、リゾート運営に欠かせない様々なソリューションを提供するアクセスのソフトウェアも活用されています。蓮花山スキー場では、各種用具のレンタルを可能にするアクセスリゾートレンタル、スキーレッスンの予約を行うアクセスリゾートレッスンが一体化したアクセスレンタルソリューションが実装されています。このほか、ケータリングやレストラン事業を支えるアクセスリゾートF&Bにより、すっきりとした画面からレストランの注文や在庫の一元管理が可能です。
なお、導入されたシステムは通年営業を想定したもので、夏にはスマートゲートとチケット販売カウンターは山岳鉄道やレジャーパーク用に利用されます。
また、実装にあたっては、TikTokやKwai、中国銀行のスポーツエリアの予約サイト画面のカスタム開発も行われたほか、よりフレキシブルにお客様に満足していただける仕組みとして、吉林省の様々なスキー場で利用できる共通券も作成されました。