新たな非接触システムの使い方はいたってシンプル。ゲストは、自宅やホテルの部屋などお好きなところからオンラインでリフト券を購入し、スマートフォンアプリに保存します。スキー場に到着したら、スマートフォンをウェアに入れたままゲートを通り抜けるだけです。Bluetoothによりリフト券が自動的にゲートに接続し検札を行うため、スマートフォンをウェアから取り出し、グローブをはずしてかざすという動作が不要で、非接触でゲートを通過してリフトに乗車できます。リフト券を求めて窓口に並ぶことも、ソーシャルディスタンスを気にすることもありません。より便利で安全な未来をお約束するAX500 Smart Gate NG BLEは、今シーズン合わせて6ヶ所のスキーエリアでテスト導入されます。Axess AGのオリバー・スーターCSO兼CEOによると、商品名の「BLE」はBluetooth Low Energyの略で、ゲートが一定の半径内にあるデバイスと自動接続します。これにより、スマートフォンに保存されたリフト券の情報がゲートと通信し、非接触でのリフト券検札が実現します。スマートフォンアプリは省エネ設計で、氷点下でも一日を通してバッテリーの心配はありません。 Axess AGがこの新技術を世界に向けて発表した際、ドロミテスーパースキーのアンディ・ヴァラッロ社長は、「新しい技術やイノベーションに対してオープンであることは、ドロミテスーパースキーのDNAの一部です。このため、私たちはこの新しいオプションのテスト段階に協力することにしました。中期的に、これは私たちのスキー場のスタンダードとなり、ゲストのみなさまにさらなる快適さと、新しい活用方法をご提供できるようになるでしょう。」と表明ました。2020-21のウィンターシーズンは技術テストが限定的に実施され、一般公開は来シーズン以降となります。
Axess AGのハードウェア開発部のジョセフ・フィッシャー新ゲート開発チーフは、「極寒の中で正確にスマートフォンを特定し、バッテリー消費を抑えることが重要な課題でしたが、いずれも解決に至りました。」と述べています。
一方、クラウディア・コペツキー国際マーケティング部長は、「この新たなゲートは、スキー場が来場者の安全を確保するための、ウィズコロナ時代に必要とされるソリューションです。人との接触なしのオンラインによるリフト券購入と非接触型ゲートで、感染リスクを低下させます。」と説明しています。新たなゲートは今シーズン欧州6カ国でテストされ、その結果を分析したうえで、他の地域にも順次展開していく予定です。